環境印刷とはGREEN PRINTING
「環境印刷とは」
「環境印刷」とは、一般的には「環境に配慮した、環境にやさしい印刷」と理解され使われてきました。が、私たちが2017年から使用してきた「環境印刷」の定義は異なります。 そもそも私たち人間のあらゆる活動は環境に負荷をかける活動です。企業の活動も同じで、その活動をいかに工夫して負荷を下げていくかを考えています。
真の「環境印刷」とは、原材料の調達から印刷、そしてその印刷物の使用から廃棄・リサイクルまで、全てのバリューチェーンを見た上で環境負荷を削減していく印刷のことを言っています。 では「環境印刷」とは具体的にどのようなものなのか? 詳しく述べていきましょう。
1.「再生可能エネルギー100%で印刷」
大川印刷の場合、一言で言えば「風と太陽で刷る印刷」。化石燃料の発電による電力を使用せず、自社工場に設置された太陽光発電で工場全体のおよそ20%、そして青森県横浜町の風力発電による電力(FIT)を購入することで再エネ100%を実現。日照時間が少ない場合は風力発電による電力購入量を増やして稼動するため、安定した製造を可能にしています。更にFIT分とスコープ1(CO₂の直接排出量)についてはあらかじめカーボンオフセット済みであるため、CO₂のゼロ化ができています。(スコープ3、その他の間接排出量を除く。有料にてゼロ化対応可能)
2.「戦争や紛争に加担しない印刷」
ベジタブルオイルインキを始めとする植物油インキには石油系溶剤が20%以上含まれていると言われています。化石燃料を使い続けることは資源の枯渇の問題に対応しないことになるだけでなく、石油が元となって起きている紛争や戦争に間接的に加担することになると考え、大川印刷では石油系溶剤を全く使用していない「ノンVOCインキ」を、使用するインキ全体の実に99.9%使用しています。(2020年度実績)
3.サステイナビリティに配慮した「環境に正しい紙」の使用
紙の原材料が木であることを踏まえ、その紙が原材料の調達からその紙の使用時の特性(印刷のしにくさは「損紙」と言われる印刷不良の使えない紙を多数出すことになり、環境負荷につながります)、そしてリサイクルまで持続可能なものになっているかを見極め、環境に正しい紙を選定して印刷します。
4.世界標準のイニシアティブ「SBT(Science Based Targets)」認定を受けて印刷
パリ協定で定められた2℃目標ないし1.5℃目標に整合した温室効果ガスの削減目標
5.カーボンニュートラル、脱炭素を身近にする印刷
自社にてCO₂排出量算定ソフトを使用して、印刷物全体のCO₂排出量を算定することが可能です。お客様が作りたい印刷物がトータルでどれくらいのCO₂を排出してしまうのかを確認し、そのゼロ化をカーボンオフセットを通じて行います。(スコープ3のゼロ化については有料となります。)